イギリスで最も長く刑務所にいる「人食いハンニバル」のロバート・モーズリー他5人の長期収容囚人たち

ロバート・モーズリー
ロバート・モズリーは「人食いハンニバル」の異名を持ち、イギリスで最も長く刑務所にいる服役囚です。
その期間は1973年から現在までの45年間で、ウェイクフィールド刑務所に収容されています。
ロバート・モーズリーの生い立ち
現在65歳のロバートは、1953年にリヴァプールのトラック運転手の息子として生まれましたが、父親の虐待がひどくて幼少期は児童養護施設や精神病院などで過ごしています。
そんなロバートが最初の殺人を犯したのは?
最初の殺人
ロバートが最初の殺人を犯したのは、1973年のことでした。
ロンドンでジョン・ファレルという男性に買われ、子供を虐待する写真を見せられて逆上し、絞殺してしまったのです。
ロバートも父親に虐待されていたので、その怒りが衝動的な犯行に繋がったのでしょう。
その後の犯行は?
3人の囚人
最初の殺人で終身刑を言い渡されたロバートは、刑務所内でも3人の囚人を殺害しています。
ロバートは刑事犯専門のブロードムア精神病院に贈られましたが、1977年にはもう1人の囚人と共謀して、小児性愛者の囚人を人質に9時間の立てこもり事件を起こし、人質も殺害しています。
そして看守たちが強行突破した現場には、衝撃の光景が!
スプーンが刺さっていた
被害者となった囚人の頭蓋骨が割られ、スプーンが刺さっていたというのです。
この事件でロバートは人の脳みそを食べたと噂になり、「人食い殺人鬼」と呼ばれるようになりました。
その後、現在のウェイクフィールド刑務所に送られたのですが‥
再び、殺人
ウェイクフィールド刑務所に送られたロバートは再び何人かを殺害したため、極めて危険な囚人とみなされて映画『羊たちの沈黙』のレクター博士のようにガラス張りの独房に入れられています。
この独房内の家具はダンボールで出来ていて、6人の看守に常に監視されています。
イギリスでは死刑は1988年に完全廃止されているので、ロバートは死ぬまで独房で過ごすことになっています。
その他の長期収容の囚人は?
デニース・ニルセン
元警官のデニール・ニルセンは、5年間で16人の男性を殺害しています。そのほとんどが学生かホームレスで、犯行場所は彼の自宅でした。
ニルセンは逮捕後も犯行動機を一切明かしておらず、1983年に全ての殺人で有罪になって少なくとも25年は服役することになりました。
ジョン・チャイルズ
ジョン・チャイルズは、1970年代半ばに6件の契約殺人の罪で有罪になりました。
ジョンは冷酷な殺し屋で、父親の殺害を目撃した10歳の息子まで口封じのために、殺害しています。
殺害した後は遺体を解体したり燃やすため、被害者たちの遺体は未だに発見されていません。
チャールズ・ブロンソン
チャールズ・ブロンソンは、1974年の22歳の時に郵便局を襲撃して刑務所に入った後は、器物破損や傷害、監禁などあらゆる犯罪を犯してなんども刑期が引き伸ばされています。
そして現在は、刑務所の独房でほとんどの時間を過ごしています。
ピーター・サトクリフ
ピーター・サトクリフはわずか5年間で、13人もの女性を殺害しました。
被害者はほとんどが売○婦で遺体は切断、殺人が続いたため、イギリス史上最大といわれる捜査が行われました。
ピーターの犯行はあまりにも残虐でヴィクトリア時代の有名な連続殺人鬼のジャック・ザ・リッパーを連想させたため、ヨークシャ・リッパーとして知られるようになりました。
ジョン・マッシー
ジョン・マッシーは殺人の罪で懲役20年の判決でしたが、何度も脱走などを繰り返して結局はイギリスで最も長く刑期を務めている囚人の1人となってしまいました。
ただ現在は、刑務所の中でおとなしく過ごしているようです。
恐ろしすぎる!
今回はイギリスで最も長く刑務所にいる服役囚たちを紹介しましたが、最初に紹介したロバート・モーズリーが一番恐ろしいように感じました。
二度と同じような犯罪が起こらないよう、願うばかりです。
<参照元サイト>
カラパイア
イギリスで最も長く刑務所にいる服役囚、”人食いハンニバル”の異名を持つロバート・モーズリー。他5人の長期収容囚人たち