【神秘】海底に1000年間眠っている古代都市、捜索すると海底からは様々な財宝が…

古代の神々

水没した都市からは宗教的な偶像も発掘されている。その多くはプトレマイオス期の人間の姿をした神々の像で、エジプト人が動物に与えたものと同じような特徴を有している。

ギリシャでは動物の姿を象った神々や動物への崇拝が行われていなかった。しかしアレクサンドロス大王の死後にその部下プトレマイオスが創始し、エジプトを支配したプトレマイオス朝では、古代エジプトの牛の姿をした神アピスに人間の姿をしたオシリスを統合した像が作られた。それがギリシャの主要な神々の特徴と働きを組み合わせたセラピスである。セラピス像の巨大な頭部は、ギリシャ文明とエジプト文明の境界を曖昧にする他の発掘品と一緒に展示されている。

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牛の神アピスのセラピス像

こうした様式の変更は虚栄心によるものなどではなく、政治的な意図があった。プトレマイオス朝では、エジプトの統治に地元の神官と民衆の支持を得ることが不可欠であることを理解していたのだ。エジプトの信仰や儀式、図像などが取り入れられたのはそのためである。

今回、最大の展示品は皮肉にも洪水の神ハピだ。全長4.8m、重量5.4tにもなる花崗岩の石像で、ヘラクレイオンが水没するずっと以前の紀元前6世紀頃に作られた。

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洪水の神ハピ

またゴジョの調査チームが海底に残してきたものも注目に値する。そこでは69隻の船が発見されており、これまで発見されたものでは最大のものだという。ヘラクレイオンとカノープスを結ぶ運河で使用されていた可能性が高い。この運河には、冥界の神オシリスの祝祭においてエジプトイチジクで作られた聖なる船が行き交っていたという。

これほどの発見がされながらも、これまで発掘されたものは全体の5%ほどでしかない。今後もさらなる発見が期待されるところだ。

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全長4.8m、重量5.4tにもなるハピ神の巨像


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